お待たせしました!(待ってない?笑。
連載企画栄養素のオハナシ②です!
前回ミネラルが重要だということをお伝えしました。今回は、なぜミネラルが重要なのかということについて、詳しくお伝えいたします。
前回の復讐にもなりますが、ミネラルは、私たちの身体で作ることが出来ない栄養素なのです。そのため、不足しやすいという点と、不足することによる欠乏症が起きてしまうのです。
ミネラルとはなぁに?
ミネラルは、一般的に、私たちの身体を構成する元素(生体元素、生命活動に必要な元素)のことをいいます。
地球上にはおよそ100種類の元素があり、身体の約96%は炭素・窒素・水素・酸素の4元素(有機物の構成要素)で構成されており、
その4元素以外の全ての生体元素を総称してミネラルと呼んでいます。
※中学や高校時代の理科や化学の授業で、水素はH、鉄はFeなど、スイヘーリービーボクノフネといった元素記号を覚えた方も多いのではないでしょうか。
あれら元素のことを、ミネラル、と呼びます。
私たちの身体は、60兆個の細胞で構成されており、細胞も多種類のミネラルで構成され、代謝活動でも中心的な働きをしています。
ミネラルとはどんな働きをするの?
ミネラルは身体の構成材料としてだけでなく、次のように重要な機能を担っています。
(1)酵素活性化と代謝機能の向上
私たちの生命活動は、口から取り入れた栄養素を様々な過程を経て、身体を構成する約60兆個の各細胞内に吸収することで維持されています。ミネラルは、この代謝機能にかかわる酵素を活性化しています。
(2)ビタミンの活性化と共同作業
ビタミンとミネラルは、共同で機能維持の働きをしています。大きな違いは、ビタミンが炭素・水素・酸素などからできている有機物であるのに対し、ミネラルは無機物である点です。ビタミンはミネラルが不足していると効果を発揮することができず体外に排出されます。
(3)身体のpH維持機能
私たちの身体は約pH7.3の弱アルカリ性が良好な状態で、身体を酸性に傾ける物質が入ったときにミネラルは中和する働きをします。
(4)細胞浸透圧作用の保持・調整機能
細胞は、細胞膜を通して外部の栄養素を取り入れ、内部の不要物を排泄しています。
この作用を正常に保つために、ミネラルは細胞内液と外液のバランスを調整します。
以前は、食物から安易に摂れていたミネラルが、現代は不足しているのです。
ミネラルが不足している要因は?
化学肥料は土壌に含まれるミネラル成分を減少させ、また土壌中の虫がいなくなり、土壌中の微生物相を変えてしまいました。
この微生物相は、植物が根から土壌中のミネラル分を吸収する際に欠かせない存在です。農薬の使用は、土壌の悪化を招いたり農作物に残留することもあります。
昔は、人間の排泄物を植物の肥料として使用していました。そのため、人間が食べた植物や動物のミネラルをまた自然界に戻すといった、自然界の原理が働いていたのです。しかし、下水道の発達により、排泄物を畑に戻すことはほとんどないに等しくなりました。
※しかしながら、現在の人間の排泄物は、汚染物質となるため、現代の排泄物を撒いたところで循環にはならないのですが…
それは、加工品の摂取の増加や、薬の多用により、人間の排泄物が自然と遠いものとなってきているためです。
山などに含まれていたミネラルは雨と共に川水となって下流に流れていき、農地に流れ込んでいましたが、ダムによってそれらが遮られるようになってしまったのです。
ダムは洪水による水害を防ぎ、新しいエネルギーを供給しますが、それまでに行われていたミネラルの運搬を遮ってしまっているのです。
さて、こういった社会的要因も絡み、ミネラル不足となっていることがお解りいただけましたでしょうか?
次回は、ミネラル不足による身体の症状についてお伝えいたします❣
アロマライフスタイリスト
桐山香代子?